こんにちは!
アシストエンジニアリングです
会社員として働く多くの方が加入している「雇用保険」。
あなたはどんな保険か理解していますか?
「失業したときに手当がもらえるんでしょ」と思ったあなた。
実は雇用保険の補償範囲は広く、失業時だけではなく、育児や介護、さらには再就職の際にも補償されることもあります
今回は雇用保険とはなにかについて詳しく解説します!
雇用保険とは?
「雇用保険」とは、労働者の生活や雇用の安定、さらに再就職の促進のために、給付金の支給や就職活動の支援などをおこなう保険制度のことです
今は元気に働けていても、突然の病気やケガ、育児や介護などを理由に休職や失業をしてしまうリスクは、だれしもが抱えていますよね
雇用保険に加入していれば、そのようなリスクに対して備えることが可能となるのです
雇用保険はどんな人が加入できるの?
雇用保険の加入条件はこの2つ。
・労働時間が週20時間以上
・雇用の見込みが31日以上ある
事業規模には関係ありません。
なお、原則として、個人事業主や法人の役員は対象外となります。
パートは加入できるの?
パートタイム勤務者も上記2つの条件に当てはまれば雇用保険に加入できます
たとえば1日3時間で週5日働く場合は、1週間の労働時間が15時間になるため、雇用保険に加入することができません。
しかし、1日6時間で週4日働く場合、1週間の労働時間は24時間となり、雇用保険の加入条件に該当します
アルバイトは加入できるの?
学生は基本的に雇用保険の加入対象者とはなりません。
しかし定時制や夜間学校などに通う学生は、例外的に加入が可能です
雇用保険の保険料っていくら?
雇用保険の保険料は事業主と労働者の双方で負担します
その金額は「労働者に支払う賃金×保険料率」で算出されます。
保険料率は毎年見直され変化しますが、令和3年度では事業主が負担する保険料率は、「一般の事業」で0.6%、「農林水産・清酒製造の事業」で0.7%、「建設の事業」で0.8%でした。
一般的な企業の場合、労働者が負担する保険料は給与の0.3%。給与が30万円の人でも900円
かなり安いですね
なお、保険料は毎月の給与から天引きされます
雇用保険の給付内容とは?
雇用保険の給付内容は以下の4つ。
求職者給付
求職者給付とは、いわゆる「失業手当」のこと。
離職した人が安心して再就職活動を行えるよう、基本手当を支給し支援をおこなう給付です
受給できる期間は離職時の年齢や離職理由などによって変動します。
求職者給付には基本手当の他、技能習得手当や寄宿手当、傷病手当などの手当があります
就職促進給付
就職促進給付は、求職者給付を受け取っている方に少しでも早く再就職してもらうことを目的とした給付です。
離職後に再就職した際に給付されます。
就職促進給付には、再就職手当や就業促進定着手当、就業手当といった手当があります
教育訓練給付
教育訓練給付は、労働者の能力向上やキャリア形成を支援するために設けられた給付です
在職中または退職した人が、厚生労働大臣指定の教育訓練講座を受講・修了した場合に、受講料や入学料などの一部が教育訓練給付として支給されます。
指定講座の幅は広く、資格取得やスキルアップに役立つ約1万4000もの講座が対象です
支給額は、教育訓練のレベルに応じて分かれます
雇用継続給付
雇用継続給付とは、高齢者が再雇用された際に賃金が減った場合や、育児・介護等で休業する場合に、支給される給付のことです
労働者が働き続けることを支援する目的で設けられています。
雇用継続給付には、高年齢雇用継続基本給付金、育児休業給付金、介護休業給付金の3つがあります
以上、雇用保険とはなにかについて詳しく解説してきました
保険料は安いのにその補償範囲は幅広い雇用保険
ぜひ活用しましょう