こんにちは!
アシストエンジニアリングです
製造業の方にとってはお馴染みの「5S」という言葉
もともとは、自動車メーカーを中心とした製造業で導入されていましたが、今では製造業だけでなく、さまざまな業界・職種で注目されています
「え?5Sってなに?」
そんな方も安心してください。
この記事では5Sについて詳しく解説します
5Sとは?
5Sとは「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「しつけ」の頭文字のSをとったものです
では、それぞれの言葉の意味を詳しく見ていきましょう。
【整理:不要なものを捨てること】
5Sにおける「整理」とは、必要なものと不要なものを区別し、不要なものを捨てるということです。
ここでいう「不要なもの」とは、使わない機械や資材、または古い書類といった物理的なものはもちろん、データや情報など、目に見えないものも含まれます
日々の業務に追われていると、不要なものの処分にまで手が回らないケースも多いはず
必要のないものがなくなることは、作業スペースを広げるだけではなく、労働環境の改善や生産効率の向上につながります
【整頓:決められた場所に置くこと】
5Sにおける「整頓」とは、資材や工具などを、つぎに使う人が使いやすいように、決められた場所に置くことです
「そんなの当たり前だよ」と思うかもしれません。
しかし、あるデータによると、社会人がものを探すために費やす時間は、年間150時間にのぼるともいわれています。
つまり、気づかないうちに年間150時間も生産性のないことに費やしているということです
整頓の具体的な方法は、ものの置き場所や置き方がわかるように印をつける、持ち出していることがわかるように「使用中」のプレートを設置することなどが挙げられます
このように、必要なものを探す時間を「限りなくゼロに近づける」ことで、ものを探す手間が軽減され、作業効率を高めることができるのです
【清掃:きれいに掃除して点検を行う】
5Sにおける「清掃」とは、作業場や製造機械や道具などの清掃や点検を行い、きれいな状態を常に保つことです
清掃を行うことは、気持ちよく仕事に取り組めるだけでなく、機械の不具合や異常を早めに発見しやすくなるというメリットもあります。
清掃こそ毎日の積み重ねが大切です
清掃場所ごとに当番制で担当者を決めたり、ルールや手順に落とし込んでいくということが有効でしょう
【清潔:きれいな状態をキープすること】
5Sにおける「清潔」とは、整理・整頓・清掃により、常に汚れのないきれいな状態を保つことです
清潔な状態を徹底することで、職場での事故を防き、安全性の向上にもつながります
【しつけ:4つのSを習慣づける】
5Sにおける「しつけ」とは、これまでにご紹介した4つのS(整理・整頓・清掃・清潔)を常に実行できるよう習慣づけることです
ただ、「習慣にする」と言葉にするのはカンタンですが、実際にやり続けるのは、たやすいことではありません
習慣化するにはまず、5Sとはなにか、またその目的について全社員でしっかり情報を共有し、理解を深めることが第一歩
それから、5Sを普段の仕事の一部として取り込んでいき、ルール化することがスムーズな習慣化につながります。
以上、「5S」について詳しく解説してきました
5Sを実践することは、ムダを減らし、生産性を向上させるだけでなく、チームのコミュニケーションや安全性も高まることが期待されます
一見単純な5つのステップですが、それぞれが持つ深い意味とその実践を通じて得られる効果は、ビジネスや日常の質を向上させるカギとなるでしょう