こんにちは!
アシストエンジニアリングです
企業で働いていると一度は耳にしたことのある「PDCA」という言葉。
「だいたいの意味は把握しているけど、詳しくはわからない」
「今さらどんな意味なのか質問できない」
こんな方も多いはず
そこで今回は、PDCAとはなにか、各ステップでやるべきことを詳しく解説します
PDCAとは
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取ったものです。
1950年代、品質管理研究の第一人者であったW・エドワーズ・デミング博士によってが提唱されました
このPlan→Do→Check→Actionの一連の循環は「PDCAサイクル」と呼ばれ、修正や改善を加えながらくり返すことにより、継続的に業務の効率化を図ることができ、結果的に会社の業績を伸ばすことが可能になります
日本では、業種・職種を問わず、さまざまな企業で活用されているフレームワークです。
PDCA:各ステップでやるべきこと
Plan・Do・Check・Actionの各プロセスについて詳しく説明します
Plan
最初のステップの「Plan(計画)」とは目標の設定のことです。
目標設定と聞くと「そんなの当たり前でしょ」と感じるかもしれません。
しかし、PDCAにおける目標設定とは、単に目標を設定するだけでなく、つぎの2点が含まれていることが必要になります
1.定量的である
「定量的」とは、だれもが目で見て明らかな数値目標であることです。
たとえば「売上高10%UP」「業務効率15%改善」などです
反対に、定量的ではない目標とは「社員の営業力UP」や「エンゲージメントを高める」などが挙げられます。
これらの目標は、達成できたかどうかの判断が人それぞれになり、あいまいですよね
目標があいまいだと、社員ひとりひとりがどこに向かって進んでいるのかがわからなくなり、結果的に失敗に終わるケースが多くなります。
PDCAにおける目標設定をするときは、定量的であることが大前提です。
2.目標達成の期限がある
目標に期限が必要な理由は、期限を区切ることで初めて、ゴールまでの具体的なスケジュールが立てられるからです
たとえば「在庫量を3カ月間で10%削減する」という目標を立てたとしましょう。
すると「4月は使用量の把握。5月は適正在庫の設定。6月は在庫量を見直す」などように具体的なスケジュールが立てられますね
つまり、PDCAにおけるPlanとは、定量的であり、期限がある目標、たとえば「5か月で売上高10%UP」のようなものが理想的だといえます
Do
「Do(実行)」とはPlanで立てた目標をもとに実際に実行することです。
ただし、PDCAにおける「実行」とは、ただ業務を遂行していくことではありません
ここには「試行」という意味も含まれています
つまり、計画を実行した結果、それが有効だったのかを検証したり、もっと別のよい方法がないかを試してみるということです。
そのため、進捗状況や結果を記録しておくことがとても重要
よくある失敗例として、「大体できたところで辞めてしまった」「記録・検証をせずに進めてしまった」などが挙げられます
つぎのステップであるCheckにもつながるため、必ず記録をつけながら実行しましょう
Check
「Check(評価)」とは、設定した目標が計画通りに実行できたか、数字が達成できているかについて評価することです。
ただし、ここでいう「評価」とは、単に「できた」「できなかった」と判断するだけではありません
ただ結果を評価するだけでなく、「なぜうまくいったのか」あるいは「なぜうまくいかなかったのか」という気づきを得ることが重要です
もし計画どおりに実行できなかった場合は、「そもそもの計画にムリがあったのか」または「途中で想定外の事態が発生したのか」など、Doの記録から細かく分析し、その原因を特定をしましょう
適切なCheckをするためにも、最初のPlanをしっかり立てること、そしてDoをしながら記録をつけておくことが大切だとわかりますね
Action
「Action(改善)」とは、Check(評価)で得た気づきや課題に具体的な修正を施し、次のサイクルで活かすために仮説を立てることです。
ここでのポイントは、Checkで行った「なぜうまくいったのか」についての内容を活かすこと
なぜなら、うまくいった理由から得られる知見は継続的な成果をもたらす可能性が高いからです
積極的に改善案の仮説に活用しましょう!
一方、改善の見込みがない場合は、計画そのものの中止や延期の判断も必要です。
もし複数の改善案が提案された場合は、次のサイクルの「Plan(計画)」を見据え、優先順位を付けるとよいでしょう
優先度の高い改善案から計画に反映させることで、より高いレベルの目標達成につながります
そして改善案の検討がすべて終わったら、再び1つ目のステップである「Paln(計画)」にもどり、新たなPDCAサイクルをまわしていきます
以上、PDCAとはなにか、また各ステップでやるべきことを解説しました
PDCAは持続的な成功のためのカギであり、組織が目標達成と成長を維持する手段として不可欠です。
絶えず変化する環境で生き抜くためにも、この機会にPDCAを理解し、正しく活用し、組織の進化を促進しましょう