こんにちは!
アシストエンジニアリングです
「所得税ってよく聞くけど、どうやって計算してるの?」
「所得税と住民税ってなにがちがうの?」
サラリーマンなら、給料から天引きされる所得税。
あまりよくわかっていない方も多いはず
そこで今回は、所得税とはなにか、その計算方法や住民税とのちがいなどをご紹介します
所得税とは?
所得税とは1年間(1月~12月)のすべての所得から所得控除によって差し引いた金額に、一定の税率を適用して算出される税金のこと。
「所得?所得控除?税率?よくわかんない」
安心してください
これから詳しく説明していきます!
所得税はどうやって計算する?
所得税の計算方法は次の3ステップです
1.収入から所得を求める
まずは所得を計算します。
所得税はすべての収入に課税されるわけではなく、収入から必要経費をひいた残り(=所得)に課税されるものです
2.所得から控除をひく
次に、1.で導いた所得から控除額をひきます。
所得税を計算するにあたり、一定の要件にあてはまる場合は、所得金額から差し引くことができるのです
このことを「所得控除」といいます。
所得控除の種類は全部で15種類
代表的なものは以下のとおりです。
所得控除の名称 | 控除対象(控除額) |
配偶者控除 | 配偶者のうち一定要件に該当する方 (38万円) |
扶養控除 | 扶養親族のうち一定要件に該当する方 (38万円) |
基礎控除 | 合計所得金額2,500万円以下の場合 (最大48万円) |
社会保険料控除 | 本人や配偶者、扶養親族等が負担した健康保険料、国民健康保険料、国民年金保険料などの保険料負担額 (負担した保険料の全額) |
3.税率をかける
最後に、ここまでに計算された額(課税所得金額)に決められた税率をかけます。
所得税は、一律ではなく超過累進課税制度で計算されています
超過累進課税制度とは所得が高い人ほど税率が高くなる制度のことです
税率は5%~45%の7段階に区分されます。
課税所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円超330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円超695万円以下 | 20% | 42万7,500円 |
695万円超900万円以下 | 23% | 63万6,000円 |
900万円超1,800万円以下 | 33% | 153万6,000円 |
1,800万円超4,000万円以下 | 40% | 279万6,000円 |
4,000万円超 | 45% | 479万6,000円 |
ちなみに、年収400万円の所得税は約8万円。
年収500万円では13万円ほどになります。(条件によって変化あり)
所得税と住民税ってどうちがう?
所得税といっしょに計算されるのが住民税。
この2つの税金のちがいがあいまいな方も多いはず
所得税と住民税のちがいは、「納付先・計算方法・納付時期」この3点です。
所得税 | 住民税 | |
納付先 | 国 | 各地方自治体 |
計算方法 | その年の所得から計算 超過累進課税制度 |
前年の所得から計算 一律10% |
納付時期 | 翌年2月16日~3月15日 | 6月から一括納付 または年4回に分けて納付 |
こうして比べてみると違いがわかりますね
以上、今回は所得税について解説してきました
少しでも新しい発見があればうれしいです