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厚生年金vs国民年金。加入すると老後はどっちが得?
老後の生活を大きく支える年金。日本の年金制度には「厚生年金」と「国民年金」の2つがあります。どちらに加入をするかで、将来もらえる年金額は大きく変わってくることを知っていますか?自分が将来貰う年金は一体どちらで、それぞれどういった違いがあるのか確認してみましょう。

厚生年金と国民年金の違いって?

1.加入対象が違う
それぞれの年金の違い、まず一つめは加入対象者の違いです。国民年金は自営業、フリーランス、学生、無職の人等が加入する一方で、厚生年金は会社に勤めていると自動的に加入することになります。厚生年金は国民年金とセットになっているため、厚生年金に加入する人は自動的に国民年金にも加入しています。
2.保険料の負担額が違う
そして次に保険料の負担金額の違いです。国民年金は全額自己負担の月16,980円(2024年度)です。

厚生年金は会社が半分負担するため、自己負担は給与の約9%となります。厚生年金は収入の約18%を収めることになりますが、そのうち半分は会社負担のため自己負担は軽減されます。更に、厚生年金の保険料の中には国民年金の保険料も含まれているため、結果的に厚生年金に加入していると国民年金部分の負担も会社が一部負担する形になります。

3.もらえる年金額が違う
そして大きく変わるのが老後にもらえる年金額。国民年金(基礎年金)の場合、満額は月約6.8万円の年間約81万円(2024年度)。一方厚生年金は国民年金に上乗せされる形で支給されます。平均すると月に約15万円、年間約180万円と言われています。厚生年金は給与に比例して増えるため、高収入の人ほど将来多くの金額がもらえるのです。

老後を見据えるとどちらの年金が得?

受給額は厚生年金の方が有利
厚生年金は国民年金と比べると、将来もらえる年金の額が大きく異なります。厚生年金は給与によって上下するものの、最低でも月10万円以上がもらえる一方、国民年金のみの場合は月6.8万円が上限となります。

そのため、もらえる金額で考えると厚生年金の方が有利といえます。また、厚生年金は実際の負担額が実質的に少ない負担で済むという点においても大きなメリットがあると言えます。
国民年金は損?
ここまでだと、厚生年金に加入することができないと大きく損をした気になりますよね。ですが、国民年金のみでも得をする方法はいくつかあります。まず一つは付加年金を活用するということ。付加年金は、国民年金に毎月400円を追加で払うことで、将来もらえる年金が200円×収めた月数増えるという制度です。例えば40年間(480月)払うと、月9,600円も上乗せされます。

また、自営業者やフリーランス向けの公的年金制度である国民年金基金に加入すると、掛け金が全額所得控除の対象となります。節税効果もありつつ、将来の受給額も増やすことができます。
工夫次第で厚生年金も、国民年金も得ができる
厚生年金と国民年金、それぞれにメリットがあり、自分の働き方にあった活用方法を知ることが大切です。厚生年金は会社が保険料の半分を負担し、将来受け取れる年金額も多いため安心感が大きいのがメリット。一方、国民年金も付加年金などで自分のペースで老後の資金を増やすことができます。

より良い老後を送るため、まずは自分の加入している年金制度について詳しく知ることからはじめてみましょう。
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