ビジネスマナー講座

服装、挨拶、電話応対、名刺交換など、
社会人に役立つ基本的なビジネスマナーを
分かりやすく解説します。

服装・頭髪

男性

ビジネススーツの着用が一般的な男性で大切な事は、清潔感です。周囲の人に不快感を与えないよう、靴の汚れなど足下まで気を抜かずしっかり身だしなみを心がけましょう。

女性

女性の場合、髪型やメイク、アクセサリーなど派手な印象を与えると不快感につながります。また、露出の多い服装もふさわしくありません。ビジネスシーンに適しているか、鏡を見てチェックしましょう。

服装・頭髪

挨拶

挨拶のポイント

  1. 新入社員は、目下・目上を問わず誰よりも先に挨拶しましょう。
  2. 「明るく、笑顔で、さわやかに」を心がけ、気持ちの良い挨拶をしましょう。
  3. 挨拶の際は必ず相手の目をしっかり見て、挨拶の後にお辞儀もしましょう。

お辞儀の角度

お辞儀の角度
  1. 会釈(軽いお辞儀)・・・角度は約10〜15度で体を前に倒します(通りすがりの挨拶や同僚への挨拶など)。
  2. 敬礼(一般的なお辞儀)・・・「いらっしゃいませ」など挨拶と共に約30度ほど体を前に倒します(お客様への挨拶の際や何かお願いする際、出社・退社の際など)。
  3. 最敬礼(最も丁寧なお辞儀)・・・約45度ほど体を前に倒し、視線は自分の足元をみる(深い感謝や敬意の心、お詫びの気持ちを伝えるなど)。

社内ルール

出社と退社

  1. 始業時間は業務開始の時間なので、ギリギリに出社して業務の準備が何も出来ていない状態だと、スムーズにいきません。事前に段取りがしっかり出来てゆとりをもって出社することで、朝に万一多少の渋滞があっても安心です。始業時間の10分前ぐらいまでには余裕をもって出社するよう心がけましょう。
  2. 終業時間より前に帰り支度をしては絶対にいけません。就業時間の10分後が目安ですが、まだ仕事が残っている場合は残ってやっていきましょう。退社の際は「お先に失礼します」と挨拶を必ずしましょう。

遅刻・早退・欠勤

やむを得ず遅刻や早退、欠勤があった場合は、理由を添えて上司(会社)へ報告しましょう。遅刻や欠勤の際は、必ず電話で連絡し、出社したら上司や同僚に一言挨拶することがマナーです。

喫煙

分煙のオフィスが多くなってきましたが、 必ず決められた規則に従い、指定された場所で吸いましょう。
また外での歩きタバコ、訪問先での喫煙も厳禁です。見られていることを意識して、注意しましょう。

セキュリティ

パソコンの普及により仕事で使用している人が大半だと思います。しかし、つねに情報にさらされていることで情報の取り扱いに注意していないと大問題になります。例えば、PCやUSBメモリから情報漏洩、書類紛失や置き忘れなど、ほとんどが人為的なミスにより会社規模の大きな損失につながることも少なくありません。そのようなことがないようPCやUSBメモリ、機密書類などを社外に持ち出すのは絶対にやめましょう。

報告・連絡・相談(ほうれんそう)

報告・連絡・相談は略して「ほうれんそう」と呼ばれ、ビジネスシーンにおいて、業務をスムーズに行なうための欠かせないルールとなっています。それぞれの役割をしっかり理解して、仕事に役立てましょう。

報告(ほう)

部下として上司に報告することは義務ですが、分かりにくくたくさんのことをただ報告するのでは意味がありません。タイミングを予測して、伝えるべき内容は簡潔に、口頭か書面か、適切な連絡方法で伝えましょう。

連絡(れん)

トラブルやアクシデントが起こった際は、自分で判断することは絶対にやめましょう。大きな問題に発展する前に事実をすばやく上司に伝えましょう。報告と同様、口頭か書面か、適切な連絡方法で伝えましょう。

相談(そう)

自己判断が難しい時や不明点があった場合は、一人で抱え込まずに早めに上司に相談しましょう。
相談する際は、内容確認や自分なりの考えを事前に準備した上で、タイミングを予測して相談しましょう。

来客応対

ご案内

指定した場所にお客様を案内する際は、一声「応接室へご案内申し上げます」と案内先を告げます。
お客様が廊下の中央を歩くようにし、背を向けずに斜め少し前を歩いて先導します。
ドアの開閉は、お客様に自分の背を見せないよう意識しながら行います。
お客様が下座に座らないよう上座を案内し、お客様が着席したら「少々お待ちください」とことわってから退室します。

お茶の出し方

お茶を出すタイミングは、挨拶・名刺交換が終わって、席についた後が良いでしょう。
ドアを3回ノックし、「失礼致します」と一声かけてから入室します。まずサイドテーブルにお盆を置き、茶托の上にお茶碗を乗せて、両手で出します。お茶出しの順番は、お客様に最初に出して、社内の人には、役職順に出すのがマナーです。

お見送り

お見送りの際は、「本日はご足労いただき、ありがとうございました」とお礼を述べ、お客様の姿が見えなくなるまでお辞儀し続けます。最後まで丁寧な応対を心がけましょう。

電話応対

電話の受け方

電話はだいたい、1〜3コール以内に出るのが一般的なマナーです。
電話を受けたらまずは「お電話有難うございます。株式会社○○でございます」と社名を名乗りますが、もし5コール以上鳴ってから電話に出た場合は、「大変お待たせ致しました」と、一言お詫びの言葉を添えましょう。
相手が名乗ったあと、たとえ初めて話す相手であってもこちらから「お世話になっております」と挨拶します。
相手の用件を聞き、電話を取り次ぐ際は「○○でございますね、少々お待ちください」と言い担当者に取り次ぎ、不在の場合は、「申し訳ございません。○○はただいま外出中でございます。16:00に戻る予定ですが、いかが致しますか?」など状況を告げた上で、折り返しまたは伝言を受けるようにしましょう。

電話のかけ方

まず電話をかける前に、事前に内容を整理して準備しておきましょう。
自分の会社名と名前を早口にならないよう気をつけ、名乗ったあと、「お世話になっております」と挨拶します。
担当者に取り次ぎを依頼し、相手の都合を確認してから用件を伝えます。名指し人が不在の場合は、用件がわかる人が他にいないか確認し、いなければ伝言を依頼するかかけ直すかを状況で判断しましょう。
最後に丁寧にお礼の言葉を述べるようにしましょう。

名刺交換

名刺交換の手順

あらかじめ名刺入れを手元に用意しておき、すぐに渡せるようにしておくと良いでしょう。
名刺を渡すときは、格下の者から名乗るのがマナーです。名刺を片手で持ち、もう片方を添えながら、相手に正面を向けて差し出します。この時社名・部署名・フルネームを次のように名乗り、挨拶します。
名刺を受け取る際は、「頂戴致します」と会釈しながら両手で受け取ります。同時に複数受け取る場合は、相手の座席位置に合わせて名刺を机に並べましょう。「顔」ともいえる名刺を丁寧に扱うように、心がけましょう。

電子メール

メールの書き方

メールの内容がわかる件名を入れ、文頭に株式会社△△ ○○様と宛名を入れます。
「お世話になっております」などの簡単な挨拶文を入れ、本文に入ります。
長文は避け、用件を簡潔にし、一行に適度な文字数で改行するようにしましょう。結びの文で一般的に使われる「よろしくお願い致します」と締めくくり、最後に署名を入れるようにしましょう。

メールの例

件名:写真データ送付のお願い
株式会社△△
企画部 ○○ 様

お世話になっております。株式会社○○の山田でございます。
先日撮影されました新商品の写真データをお送りいただけますでしょうか?
急で大変申し訳ございませんが、来週○日(○)までに到着するよう手配を
お願いいたします。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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山田花子
株式会社△△ 営業部
○○県△△市□□町1-2-3
TEL:———– FAX :———–
E-mail:yamada@xxxx.com
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