求人を見ていると「ミドル歓迎」「シニア応援」「シルバー世代向け」などの言葉をよく見かけますよね。

けれど、実際にはどの年齢層を指すのか、明確にわからないという人も多いはず。今回は、それぞれの世代の定義や特徴などを解説していきます。

「ミドル」は一般的に40代〜50代前半を指します。企業では経験豊富な中堅層として期待される世代です。

マネジメント経験や専門スキルを活かし、転職市場でも需要が高まっているのもこの世代です。

「シニア世代」は定年が近づく50代後半〜60代前半を指します。ハローワークなどでは、「シニア」という言葉よりも中高年齢者という表現が使われます。

再雇用制度や嘱託社員、契約社員として働く人が多い層で、まだ働ける・経験を活かしたいという前向きな姿勢を期待される層でもあります。企業は、知識を他の世代に伝える人材としての役割を重要視することも多いです。

「シルバー世代」は60代後半〜70代以上を指します。ハローワークでは高年齢者として区分されます。

年金を受け取りながら、週2〜3日働くなど、柔軟な働き方が多いのが特徴です。地域の清掃や警備、施設の受付など、無理のないペースで社会参加できる仕事が多い傾向にあります。

ミドル世代の採用においては即戦力、そして適応力が重視されます。経験が豊富でも、前職のやり方に固執せず、新しい環境に合わせられる柔軟さが大切です。

中小企業や成長企業では、ミドル人材の再チャレンジを積極的に支援していることも多いです。

若手が少ない職場では、指導役やサポート役としての需要が高いのがシニア世代です。人柄や信頼感を評価されるケースも多く、
再雇用制度やハローワークのシニア向け求人も豊富に用意されています。

生活のためだけでなく健康維持や生きがいとして働く人が多い世代でもあるシルバー世代。自治体やシルバー人材センターなどの支援制度を利用すれば、自分のペースで働きながら社会とのつながりを保つことができます。

「ミドル」「シニア」「シルバー」は年齢だけでなく、働き方の意識や役割の違いを示す言葉です。

自分がどの世代に属するかを知ることで、求人選びの方向性が見えてきますよね。これからのキャリアを考えるうえで、自分らしい働き方を見つける第一歩にしてみてください。